山路(やまみち)を登りながら、こう考えた。
智(ち)に働けば角(かど)が立つ。
情(じょう)に棹(さお)させば流される。
意地を通(とお)せば窮屈(きゅうくつ)だ。
とかくに人の世は住みにくい。
これは、あまりにも有名な「草枕」の冒頭の文章である。
私の大好きな言葉でもある。
この草枕を発表して100年になるのを記念して、母校を中心に熊本各地で各種イベントが開催されている。
夏目漱石が第五高等学校英文学教授としてに在籍したのは1896年(明治29年)~1900年(明治33年)/29歳から33歳までの約4年間であり、残した功績は大きい。
その作品のひとつが草枕である。